映画「罪の声」
『罪の声』は、2016年に発表された塩田武士のサスペンス小説です。
本作品は1984年から1985年に世間を騒がせたある事件をモチーフとしています。
ある事件とは何なのか?
どうして世間はそこまで注目し、大きな波紋を呼んだのか?
あなたも気になりませんか?
ここでは、
・映画「罪の声」は実際にあった事件が元になっているって本当なの?
・「罪の声」の事件とはどんな犯罪なの?未解決ってどこまでわかっているの?
・映画「罪の声」は物語のどこまでが実話なの?
について触れていきたいと思います。
Contents
映画「罪の声」は実際にあった事件が元になっているって本当なの?
本作品に登場する製菓会社や犯人はあくまで架空のものでありフィクションです。
しかし、モチーフとなった「グリコ・森永事件」は
実際におきた現実の事件となっています。
事件がおきた年代が古い事もあり、知っている方はあまり多くはないかもしれません。
しかし、単行本の著者は
・各事件の発生日時
・犯人による脅迫状・挑戦状
・事件報道
この部分に関しては「極力史実通りに再現しました」とコメントしています。
このことからも分かるように、「罪の声」は実際にあった事件を元にして描かれており映画も制作されています。
「罪の声」の事件とはどんな犯罪なの?未解決ってどこまでわかっているの?
本作品で語られている事件は、
1984年から1985年におきた警察庁広域重要指定114号事件。
通称「グリコ・森永事件」です。
1984年3月18日、兵庫県西宮市の江崎グリコ社長宅に拳銃と空気銃を構えた2人の男が勝手口を破って押し入り、
長男・次女と入浴中の社長を銃で脅し全裸のまま誘拐しました。
入浴中に急に襲われるなんて考えただけでもゾッとしますよね。
しかも子供も一緒に居たとなると、尚更親としては恐ろしいです。
その後、犯人は社長を全裸のまま誘拐し、
現金10億円と金塊100kgという運搬すら困難と言える身代金を要求してきました。
でも、なぜ犯人は誘拐し易い子供ではなく社長だけを誘拐したのでしょう?
現金だけならまだしも、とんでもない重さの金塊まで要求したのか?
あなたも疑問に思いますせんか?
この出来事を皮切りに、江崎グリコに対して脅迫や放火を起こし、
その後、丸大食品、森永製菓、ハウス食品、不二家、駿河屋など
食品企業を次々と脅迫。
事件は様々な方向へと広がりをみせました。
日頃からよく口にしている食品会社だけに本当に恐ろしく感じてしまいます。
しかし、この事件は突如として幕を下す事となります。
それは、犯人が収束宣言をしたからなんです。
その後も捜査が続けられましたが、
犯人検挙に至らず公訴時効が成立し犯行の動機や目的も不明のまま未解決事件となりました。
映画「罪の声」は物語のどこまでが実話なの?
本作品はあくまで実際にあった事件をモチーフとしたミステリー小説です。
登場する会社名や犯人像等はフィクションであり、
作品としての結末もきちんとあります。
しかし、著者が語っている通り事件そのものは忠実に表現されており公表されている、
時間・場所・文章だけは事実となっています。
簡潔に例を挙げると、
・事件が発生した時刻
・脅迫文を受け取りに行った時刻
この部分は、その当時の記録から引用されています。
場所に関しても当時の新聞記事や公開された事件情報等からそのまま描かれています。
なかでも特徴的だったのは文章で
「けいさつの あほども え」
「男らしゅうに」
「どくいり きけん たべたら しぬで」
「くいもんの 会社 いびるの もお やめや」
等といった独特の言い回しや平仮名だけの片言のような表現をしている事が挙げられます。
よく分からない言い回しや短文を繋げたような内容は逆に不安や恐怖を感じますね。
これらの事実部分とフィクションを織り交ぜる事でまるで真実であるかのように思える位にリアリティがあります。
「罪の声」の事件の内容に関するネットでの声
この事件は忘れない。
35年前、コンビニでバイトしてたら、
刑事が来て、毒入りお菓子を置いて
いくかもしれないので、店内で
待機させてほしいという話しだった。
映画『罪の声』。 https://t.co/xAJAOK1LhR— 今野卓 (@JETIKERU) October 8, 2020
『罪の声』は数年前に原作を読んで、グリコ・森永事件知らない世代の自分も、かなり震えた。映画は楽しみ。しかも脚本は逃げ恥、アンナチュラルの野木亜紀子さん。
— Ryu.🐲 (@spk315) October 8, 2020
罪の声原作読んだことあるけど、実際の事件を元にしてるんだけど本当によく調べられててどこまでがノンフィクションなのか分からなくなるほどの細かさが凄かったなあ。主人公二人いてころころ視点が変わって分かりづらいから映画だと改善されてるかな?活字だと視点の切り替えって難しいからなあ
— 琴 (@koto_mtkk) October 8, 2020
罪の声って映画…ん?これグリコ森永事件じゃね?と思ったら案の定そうでした。
モデルってだけで作品自体はフィクションだそうですけどもね。
内容はほとんどそのままっぽいね。でももちろんフィクションとしての事件の真相が用意されてるだろうから…
笑い男事件の方が私はたぶん好き。笑— やまみーまい (@mmaruim_co) October 3, 2020
『罪の声』が『鬼滅の刃』を抜いて40億円越えたら大事件だけど、そうなると邦画実写の将来は明るくなりそうですね😊
個人的にも『罪の声』は期待したいけど、PGもR指定もないので、ぬるいTVドラマ風になりそうな予感が…ま、観ないとわからないんですけどね😉
— ゆめぴょん🐹映画垢@ピクシーン (@pixiins) October 7, 2020
映画館の予告で見た「罪の声」面白そうだったな。最初はグリコ森永事件を映画化したのかと思ったけど、この事件をモチーフにした原作小説の映画化だったんですね。今なら脅迫のための音声も機械で作れるけど、当時は必ず原稿を読まされた子供や女性がいて、その人達はどうしたのか…たしかに気になる。
— けんたん (@Nobufune) October 7, 2020
#罪の声
もしや、世間を震撼させたあの劇場型犯罪を体験してない世代が大半か…私は既に社会人で、深刻な取引先の風評被害に社をあげて協力した記憶がある。世の中を不安に陥れた事件だった。
その裏側で何が起こっていたのかは当時想像もしなかったから、原作の着眼点が凄いし映画も楽しみだわ。
— SAYO (@lilyjanuary34) October 3, 2020
『罪の声』読了。
あの事件の細かい記憶はないけど、
真実はこうだったんじゃないかと思えてしまう位の構成の凄さ。年齢的には、声の子たちは同い年位。
そして今もどこかにいるのか。
そんなこと考えたことすらなかったなぁ。映画と同じで、読了直後、しばらく放心状態。#罪の声
— temomo (@temomo) October 8, 2020
今作品の事件については、興味をもっている方がかなりいますね。
内容に関しても、どのような結末を描いているのか非常に気になるという意見が多いです。
罪の声では、どのようなラストを描くんでしょうね。
見応えがありそうで楽しみです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
『映画「罪の声」はどんな事件の実話なの?どこまで実際にあった事を描いているの?』についてでした。
少しでも参考にしていただけたなら嬉しく思います。
今からだと36年も前におきた事件がモチーフの作品という事もあり知っている人も少ないかと思います。
しかし、事実を忠実に表現しその為に様々な事を調べ書き上げた著者の熱意と信念が詰まった素晴らしい作品です。
皆さんも是非一度見てみて下さい。
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